Python開発入門3 Pythonの変数とは?初心者向けに基本から詳しく解説

Python

はじめに

Pythonを学ぶ上で避けて通れないのが、**変数(Variables)**の理解です。変数は、データを一時的に保存して操作するために使用する重要な概念です。本記事では、「変数とは何か?」から始まり、変数の宣言方法、異なるデータ型の扱い方、命名規則、変数のスコープなどを詳しく解説します。

Python初心者の方から、変数の使い方をより深く理解したい方まで、すべての開発者に役立つ知識を提供します。さあ、Pythonの変数について学び、より効率的にコーディングできるスキルを身につけましょう!

変数とは

変数は、データを格納するための名前付きのメモリ空間です。プログラム内で再利用するために、変数に値を割り当てることができます。Pythonでは、変数を使って文字列や数値、リストなどのさまざまなデータ型を格納できます。

変数の基本的な宣言

Pythonでは、変数を宣言するために特別なキーワードや型を指定する必要はありません。値を代入するだけで、変数が作成されます。

age = 25  # 整数型の変数
name = "John"  # 文字列型の変数
height = 5.9  # 浮動小数点型の変数

ポイント: 変数名は英数字とアンダースコア _ を使うことができますが、数字で始めることはできません。

Pythonのデータ型

変数には異なるデータ型があり、それぞれ特定の種類のデータを格納します。主なデータ型は以下の通りです。

基本的なデータ型

  1. 整数型(int): 整数を格納します。
count = 10
  1. 浮動小数点型(float): 小数点を含む数値を格納します。
price = 99.99
  1. 文字列型(str): テキストデータを格納します。シングルクォート ' またはダブルクォート " で囲みます。
message = "Hello, World!"
  1. ブール型(bool): 真(True)または偽(False)の2値を格納します。
is_active = True

コレクション型

  1. リスト(list): 複数の値を順序付きで格納します。
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
  1. タプル(tuple): リストに似ていますが、値の変更ができないコレクションです。
coordinates = (10, 20)
  1. 辞書(dict): キーと値のペアを格納するコレクションです。
user = {"name": "Alice", "age": 30}
  1. 集合(set): ユニークな値の集合です。
unique_numbers = {1, 2, 3, 4, 5}

変数の命名規則

Pythonでは、変数名を付ける際にいくつかのルールに従う必要があります。

ルール

  1. 変数名は文字、数字、アンダースコアで構成できますが、数字で始めることはできません
valid_name = "OK"  # 有効
2invalid = "NG"  # 無効(エラーになる)
  1. 変数名は大文字と小文字を区別します。
name = "Alice"
Name = "Bob"
# nameとNameは異なる変数
  1. Pythonの予約語(if、else、for など)は変数名として使用できません。

推奨される命名スタイル

  • 単語の区切りにアンダースコア _ を使用する(スネークケース)。
user_age = 25
total_price = 100.50
  • 変数名は意味がわかりやすいものを使うと、コードの可読性が向上します。

変数の再代入とデータ型の変更

Pythonでは、変数に新しい値を再代入することができます。再代入する際にデータ型を変更することも可能です。

variable = 10  # 整数型
variable = "Now I'm a string"  # 文字列型に変更

このように、Pythonでは同じ変数に異なる型の値を割り当てることができます。

複数の変数への同時代入

Pythonでは、複数の変数に同時に値を割り当てることができます。

x, y, z = 1, 2, 3

また、同じ値を複数の変数に代入することもできます。

a = b = c = 100

変数のスコープ

変数のスコープとは、変数が有効な範囲のことです。Pythonでは、主に「ローカルスコープ」と「グローバルスコープ」があります。

ローカル変数

関数内で定義された変数は、その関数内でのみ有効です。

def my_function():
    local_var = "I'm local"
    print(local_var)

my_function()
# print(local_var)  # エラー:local_varは関数の外では存在しない

グローバル変数

関数の外で定義された変数は、プログラム全体で使用できます。

global_var = "I'm global"

def another_function():
    print(global_var)

another_function()  # "I'm global"が出力される

注意: グローバル変数の使用は最小限に抑え、ローカル変数を積極的に使うことが推奨されます。これにより、バグが発生しにくくなります。

まとめ

Pythonの変数は、データを扱う基本的な要素です。シンプルな宣言方法と、柔軟なデータ型の扱い方がPythonの魅力の一つです。今回のガイドを参考にして、変数の使い方をしっかり理解し、Pythonのプログラミングに自信を持って取り組んでください!

最後まで読んで頂きありがとうございます!

面白かった、参考になった、と少しでも感じて頂けましたら
ブログランキング上位になるための応援をして頂けないでしょうか!
今後も面白い記事を更新していきますので、ぜひ宜しくおねがいします!
Python

コメント