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Python開発入門2 Pythonの基本構文

はじめに

プログラミング初心者の方にとって、シンプルで直感的な構文を持つPythonは非常に学びやすい言語です。Pythonは、簡潔なコードで強力なアプリケーションを作成するために設計されています。本記事では、Pythonの基本構文について詳しく解説します。これを読めば、Pythonの基礎をしっかり理解し、簡単なコードを書けるようになるでしょう。

Pythonの基本構文

インデント(字下げ)

Pythonでは、インデントがコードブロックの始まりと終わりを定義します。他の多くのプログラミング言語が中括弧 {} を使うのに対し、Pythonはスペースまたはタブを使用してブロックを定義します。一般的には、4つのスペースを使用するのが推奨されています。

if True:
    print("Hello, Python!")
# インデントがない場合、エラーが発生します

注意: インデントはコードの可読性を高めるために重要です。異なるインデントスタイルを混在させないようにしましょう。

コメント

Pythonでは、# 記号を使ってコメントを記述します。コメントはコードを説明するためのもので、Pythonインタプリタによって無視されます。

# これはコメントです
print("Hello, World!")  # 行の終わりにコメントを記述することもできます

複数行の文

Pythonでは、通常、各文は一行で完結します。ただし、行が長くなる場合は、バックスラッシュ \ を使って複数行に分けることができます。

total = 1 + 2 + 3 + \
        4 + 5 + 6 + \
        7 + 8 + 9

また、括弧 ()[]{} 内にある場合は、自動的に複数行に分割できます。

days = ["Monday", "Tuesday", "Wednesday",
        "Thursday", "Friday"]

クォート(文字列)

Pythonでは、シングルクォート ' でもダブルクォート " でも文字列を定義できます。どちらも同じ意味を持つので、プロジェクトで統一するのがベストです。

string1 = 'Hello, World!'
string2 = "Hello, Python!"

複数行の文字列を記述するには、3つのクォート(トリプルクォート) を使います。

multi_line_string = """これは
複数行の
文字列です"""

変数の宣言と代入

Pythonは、型を指定する必要がなく、代入によって自動的にデータ型が決定されます。

counter = 100      # 整数型
name = "TechGrowUp"  # 文字列型
pi = 3.14          # 浮動小数点数

ポイント: 変数名は、アルファベット、数字、アンダースコア _ を使用できますが、数字から始めることはできません。

複数の文を一行に書く

セミコロン ; を使うことで、複数の文を一行にまとめることができます。

a = 5; b = 10; c = a + b

ただし、可読性を考えると、一行一文が推奨されます。

基本的な入力と出力

Pythonでは、ユーザーからの入力を受け取るには input() 関数を使用し、出力には print() 関数を使います。

name = input("あなたの名前は何ですか? ")
print("こんにちは、" + name + "!")

Pythonの予約語

Pythonには、特別な意味を持つ予約語があり、これらは変数名として使用できません。以下にいくつかの例を挙げます。

予約語のリストは、help("keywords") コマンドをPythonシェルで実行することで確認できます。

Pythonのコードスタイル

Pythonコミュニティでは、PEP 8 というスタイルガイドに従うことが推奨されています。これにより、コードの可読性が向上し、一貫性が保たれます。

PEP 8の主なルール

  1. インデント:スペース4つを使用する。
  2. 行の長さ:1行は79文字以内にする。
  3. 変数名:小文字を使用し、単語間はアンダースコアで区切る(例:my_variable)。

まとめ

Pythonは、その簡潔でわかりやすい構文のおかげで、初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に愛されています。この記事で紹介した基本構文をマスターすれば、Pythonでのプログラミングがスムーズに進むでしょう。これからさらに発展的な内容に進む際の土台として、ぜひ何度も読み返してみてください。

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